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歯科医院のブログ一覧ページをどう評価すべきか?PVだけでは見えない本質とは?
一覧ページは「情報のハブ」である
歯科医院のブログ運用において、「記事個別の内容」に目が向きがちですが、実は記事一覧ページ(アーカイブページ)の役割を見直す動きが増えています。
一覧ページは、患者さんが複数の記事を見比べるための入り口であり、医院の情報発信の幅を一望できる、いわば“情報のハブ”です。とくに症例紹介や治療コンセプトなど、テーマを継続的に発信している医院では、「タイトルがずらっと並ぶ」こと自体が医院の専門性やスタンスを視覚的に伝える効果を持ちます。
たとえば、インプラントや矯正治療の記事が連続して並んでいる一覧は、それだけで医院の強みが伝わりますし、カテゴリやタグの設計によっては読者に「この医院は自分のニーズに合っている」と感じさせる導線にもなります。
PVではなくユーザー数で一覧ページを評価しよう
一覧ページのアクセス状況をGoogleアナリティクス(GA4)で確認する際、最もよくある落とし穴が「PV(ページビュー)だけを見て判断してしまう」ことです。
一覧ページは構造上、以下のような理由でPVが過剰にカウントされやすい傾向があります:
- 同じユーザーが複数回一覧ページを経由することが多い
- トップページや記事ページから「戻る」と一覧が再表示される
- アプリ内ブラウザや自動リロードなどで意図せず再読み込みされる
そのため、一覧ページの実態を正確に捉えるには、「ユニークユーザー数」「セッション数」そして「次のページに遷移しているか」という視点が不可欠です。
たとえば、一覧ページのPVが多くても、ユニークユーザー数が少なく、次のページ(記事)への遷移率が低い場合、それは「実質的に読まれていない一覧」かもしれません。
PVだけで安心せず、実際にどれだけの人が一覧に来て、次にどのようなアクションを取っているかをセットで見ることが重要です。
どのページから一覧に流入しているのかを確認しよう
もう一歩踏み込んだ分析として、「どこから一覧ページに来たのか?」という視点を持つことで、患者さんの行動意図がより明確になります。
一覧ページへの主な流入元は次のようなものがあります:
- トップページ → 一覧ページ:医院の全体像に関心を持ったユーザー
- 治療ページ → 一覧ページ:ある治療に興味を持ち、さらに関連情報を探しているユーザー
- SNSや検索 → 一覧ページ:一覧自体が目的化しているケース(例:「○○歯科 症例紹介」など)
この分析によって、「トップページの導線設計は機能しているか」「記事末尾の内部リンクは生きているか」など、Webサイト内のナビゲーション設計を改善するヒントが見えてきます。
GA4では、「ページパスとスクリーンクラス」を活用することで、一覧ページの前後の行動パターンが追いやすくなります。探索レポートを使えば、よりセッション単位での流れも視覚的に把握できます。
一覧からどの記事が選ばれているか?クリック率で読む患者の関心
一覧ページは「読む記事を選ぶ場所」でもあります。
つまり、一覧からどの記事がクリックされているか?=クリック率(CTR)を見ていくと、患者さんの関心がどこにあるのかを具体的に読み解くことができます。
たとえば:
- 一覧で上に表示されているのに全くクリックされない記事
- 同カテゴリ内でなぜか一部の記事だけよく読まれている
- タイトルが短く簡潔な記事ほどクリックされやすい傾向がある
など、タイトルの表現、カテゴリ名のつけ方、アイキャッチ画像(サムネイル)の違いがクリック率に大きく影響していることがあります。
こうした分析は、タイトル改善やカテゴリ分けの再設計、導線の最適化にもつながります。
GA4で「clickイベント」を設定していれば、探索レポートを使って一覧上のリンククリックを把握できます。設定されていない場合も、一覧経由で最終的に読まれている記事を集計することで間接的な把握が可能です。
スマホユーザー視点で一覧ページを最適化する
歯科医院のWebサイトでは、7〜9割以上がスマートフォンからのアクセスというケースが少なくありません。したがって、一覧ページの使いやすさを評価・改善する際は、スマホユーザーの行動を前提に設計することが必須です。
スマホでは、PCのように「カテゴリから探す」よりも、スクロールしながら目に留まった記事に興味を持って読むという傾向が強いです。
このようなスマホ特有の閲覧行動に対応するには:
- サムネイル画像やタイトルの文字数をスマホ表示で最適化する
- 1画面内に複数記事が収まるように設計する(1記事あたりが長すぎない)
- 「もっと見る」ボタンやスクロール追従型ナビゲーションを活用して記事への導線を確保する
- 重要なカテゴリは固定タブやスライダー形式で一覧上部に設置する
一覧ページのUI(見た目と使いやすさ)をスマホ目線で最適化することで、患者さんの情報探索行動をサポートし、読了率やコンバージョンにも好影響を与えることができます。
まとめ:一覧ページは「裏の主役」になる存在
一覧ページは、普段あまり意識されない“地味なページ”と思われがちですが、実は患者さんの情報探索の出発点であり、医院のコンテンツ力を伝える舞台でもあります。
PV数に惑わされず、ユーザー数や遷移パターン、クリック率、スマホでの見え方などを多角的に分析することで、一覧ページを“見せる”ページから“選ばれる”ページへと進化させることができます。
今後のコンテンツ発信やWeb設計の戦略を考える上で、ぜひ一覧ページの分析を定期的に取り入れてみてください。







